脳の用語説明

脳を知るには、まずは様々な脳の難しい用語を覚えましょう。
間脳
間脳とは大脳は大脳半球(終脳)と間脳から構成され、大脳半球と中脳の間にある自律神経の中枢。
グルタミン酸
グルタミン酸はシナプスにおける興奮性の神経伝達物質のうち、約70%を占めており、アミノ酸の一種である
。動物の体内では、グルタミン酸受容体を介して神経伝達が行われる。
軸索
神経細胞の細胞体から延びている突起状のもので、信号の出力を行っている。その長さはヒトの場合で、隣接する細胞に接続するための数mmのものから、脊髄中に伸びる数十cmのものまである。
放射状神経細胞移動
脳の発生時期に新たに生まれた神経細胞が、脳室帯と呼ばれる部位から脳の表面に向かって移動することをいう。
サブプレート層
脳の皮質板と中間帯との間の領域。
神経前駆細胞
神経系の未分化細胞で、分裂を限られた回数行った後に分化するものである。大脳皮質は、複数の神経前駆細胞が多様な神経細胞を産生した結果として構成されている。
大脳
頭蓋骨の直下に位置し、ヒトにおいては非常に発達している部位である。大きく分けて、大脳皮質、白質、大脳基底核の3つの構造に分けられる。主な機能は、知覚、知覚情報の分析、記憶や神経の伝導路である。大脳には数百億もの神経細胞があり、それぞれ平均数万個のシナプスを持つような複雑で巨大なネットワークである。
シナプス
神経細胞間、あるいは神経細胞と筋線維や他の種類の細胞との間に形成される接着した構造であり、神経細胞からの信号が伝達される。信号を伝える細胞をシナプス前細胞、信号を受け取る細胞をシナプス後細胞という。中枢神経で多くを占める化学シナプスでは、シナプス前細胞の神経終末(シナプス前部)から、グルタミン酸等の神経伝達物質が放出され、これをシナプス後細胞側が受け取る(シナプス後部)ことで信号が伝わる。
サブプレートニューロン
大脳新皮質において最も早く生まれる神経細胞であり、大脳新皮質と視床の間の神経連絡の形成に関係している。また、大脳新皮質の形成期に一時的に存在し、その後、消失するため、大脳新皮質の発達の制御のみに関わるものと考えられている。
神経細胞
電気的な信号を発して、それを情報として高速に伝え、処理する特殊な細胞。神経細胞は、核のある細胞体とそこから伸びる突起で構成され、全体として細長い形をしている。突起からは、長い軸索と木の枝の様に複雑に分かれた短い樹状突起が伸びている。突起は別の神経細胞とつながり合って、神経回路を形成し、複雑なネットワークとなっている。神経細胞は、細胞体、軸索及び樹状突起の三つを合わせて一つの単位として捉え、ニューロン(神経単位)とも呼ばれる。
大脳新皮質
哺乳類の大脳にある6層の神経細胞層から構成される領域。各層には特徴的な形態と機能を示す神経細胞が分布し、誕生直後の神経細胞が規則的な移動を繰り返すことによって発達する。この6層構造は、発生期の大脳皮質の深部で生まれた多数の神経細胞が表層に向かって順に移動を繰り返すことにより形成される。生まれた直後の神経細胞は多数の突起を伸ばし、多極性移動と呼ばれる方向性の定まらないゆっくりした移動を行う。その後、突然、双極性の移動を行うようになり、脳表に向かって速やかに移動するようになる。到達後の神経細胞は、既に定着している神経細胞を乗り越えてさらに移動を続け、皮質表層付近で止まる。
BMP (Bone Morphogenetic Protein)
分泌型のタンパク質で、シナプスや神経だけでなく様々な器官の発達を調節する。
グリピカン
プロテオグリカンと呼ばれる糖タンパク質の一つ。ヘパラン硫酸と呼ばれる糖が鎖のように繋がった糖鎖を持つ。
プロテオグリカン
糖とタンパク質の複合体であり、臓器、脳、皮膚等の組織や、軟骨の主成分として存在している。
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは神経伝達物質やホルモンとして生体内で働く。末梢神経系では交感神経の神経伝達物質として働き、中枢神経系では覚醒・睡眠やストレスに関わる。また、扁桃体や海馬では長期記憶の形成を促進する。
グルタミン酸
シナプスにおける興奮性の神経伝達物質のうち、約70%を占めており、アミノ酸の一種である。動物の体内では、グルタミン酸受容体を介して神経伝達が行われる。
シナプス
神経細胞間、あるいは神経細胞と筋線維や他の種類の細胞との間に形成される接着した構造であり、神経細胞からの信号が伝達される。信号を伝える細胞をシナプス前細胞、信号を受け取る細胞をシナプス後細胞という。中枢神経で多くを占める化学シナプスでは、シナプス前細胞の神経終末(シナプス前部)から、グルタミン酸等の神経伝達物質が放出され、これをシナプス後細胞側が受け取る(シナプス後部)ことで信号が伝わる。
神経細胞
電気的な信号を発して、それを情報として高速に伝え、処理する特殊な細胞。神経細胞は、核のある細胞体とそこから伸びる突起で構成され、全体として細長い形をしている。突起からは、長い軸索と木の枝の様に複雑に分かれた短い樹状突起が伸びている。突起は別の神経細胞とつながり合って、神経回路を形成し、複雑なネットワークとなっている。神経細胞は、細胞体、軸索及び樹状突起の三つを合わせて一つの単位として捉え、ニューロン(神経単位)とも呼ばれる。