お子さまの目の視覚問題一覧表
お子さまに起こる目の視覚問題には、異なる問題タイプがあります。
その際にいちばん重要視して頂きたいのが、先天的か怪我や病気によって起こっているか知ることが重要です。
まず、視覚の問題には大きく2つあります。
視覚システムが効率的にはたらかないために起こる場合は、
・視機能問題
目に損傷がなく、視覚システムが効率的に機能していても、
脳によって正しく解釈が行われていない場合は、
・視知覚認知の問題
気質的な視覚の問題
眼や視神経や脳の気質的な損傷のために、視覚情報がうまく処理できなことで
軽度から重度までの様々な障害が起こります。
重度の視力障害がある子供の大半が、出生時か出生後間もなく診断されます。
この障害は医学的な治療が不可能な場合が多いので、このタイプの問題については
説明いたしません。
器質的な視覚問題
無眼球症
先天的に眼球が欠損し、視力が全くない状態。
白子症(アルピノ)
遺伝子の異常によって髪や皮膚、目の色素その1部か、全てが存在しない状態。白子症の子供は虹彩に色がなく、効果的に働かないため、まぶしい光に過敏になる。色素の欠損が網膜にまで及んでいる場合、視力にも影響し、メガネ等では矯正できない場合もある。
色盲
遺伝子の異常によって、3種類のうち1種類以上の錐体が存在しないために起こる状態。男性の約5%、女性の約0.2%に見られる。全てが白黒に見える全色盲は稀で、一般的には、赤と緑を見分けるのは難しい。
先天性白内障
水晶体が生まれる前から白濁している状態。一般的に妊娠中、胎児の目の形成段階に問題があったことによって起こる。そのままでは網膜に光が届かないため、手術によって濁った水晶体を取り除き、かわりに眼鏡やコンタクトを使用するが、多くの場合、視力は非常に弱い。
先天性緑内障
生まれつき眼圧が高い状態で、一般的に遺伝子の異常で起こる。直ちに治療しなければ失明に至る。
皮質盲
脳の視覚野が生まれつき存在しないか、損傷によって機能しない状態。神経の感染症、怪我や脳水腫、脳の酸素不足などによって起こる。このタイプの視力の欠損は大抵、他の発達の不都合とも関連している。いくらか回復することもあるが、多くの子供に重い視覚障害が残る。
半盲
視野の半分が欠けている状態。視神経の経路が損傷することによって、片側または両眼に起こる。
レーベル先天性黒内障
生まれつきの重い障害で、女の子より男の子に多い生まれてすぐに失明し周辺視野が戻ることがあっても中心者は失われる。
黄斑変性(オウハンヘンセイ)
生まれつきの器質的障害、あるいは黄斑の病変により中心者が失われる状態。黄斑は網膜の中心にある小さな丸い部分で、錐体が集まって中心視野と詳細な視力を司る場所。この状態の子供の周辺視野は正常なことが多く、自由に動き回ることができるが、本を読むといった、目から情報を得て学習する過程をこなすのは非常に難しい。
視神経萎縮
視神経の1部、あるいは全部が怪我や感染症、腫瘍、酸素不足などによって損傷して起こる状態で視神経の機能が永久的にしなわれる。重い視力障害のある子供に多く見られる。
視神経形成不全
視神経が十分に発達せず、正常より小さい状態。脳の他の部分の器質的障害と合併していることが多く、子供発達に非常に大きな影響がある。
未熟児網膜症
低体重の未熟児に非常に多い障害。血管の発達不全が原因で、様々なレベルの視力障害が引き起こされる。
網膜色素変性症
遺伝的な障害で、網膜の桿体細胞が退化していく状態。次第に暗いところでものを見えなくなり、周辺視野が失われて幸せ守り、中心者だけが残るが、さらに悪化すると、最終的に全盲に至る場合もある。
これだけの器質的な視覚の問題があります。
まず、あなたのお子さまが上記に当てはまっていないか確認いたしましょう。